更新 2020.06.20
家電で再生できる DVD (DVD-Video 規格) の作成が可能な、2つのフリーの DVD オーサリングソフトについて、下の表に違いを整理しました。
この2つの中では、DVD オーサリングソフトを初めて使うのであれば、先ずは DVD Flick を使ってみるといいと思います。そして DVDFlick の機能では物足りないようであれば、DVDStyler を試してみるといいと思います。
これ以外にも以下の2つのソフトで、家電で再生できる DVD (DVD-Video 規格) を簡単に作成できます。
サブウィンドウ内で再生もできます。
インストール時は、余計なソフトがインストールされないように十分注意して下さい。
≪Any Video Converter フリー版 ダウンロード|Anvsoft≫
≪Any Video Converter インストール順序|Mikasaphp≫
ウィンドウ内で再生もできますし、DVD (DVD-Video 規格) 用にチャプター(このソフトではしおりと呼ぶ)を任意の位置に指定できます。無料にしては優秀です。
以下の様なソフトもありますが、ロゴが入ったり、使い方が難しかったりするそうです。
≪Freemake Video Converterのインストールと使い方|E.i.Z≫
『無料版 は 動画 全編 にウォーターマークが入り 処理速度が大幅に制限されている。』
≪DVDAuthorGUIの使い方|ぼくんちのTV別館≫
『初心者には扱い難い、かなり難しいツールになります。』
『Windows 7 や 10 では辛うじて動作するというレベル』
『DVDstylerの方がずっと簡単に美しくクオリティの高いオリジナルDVDをオーサリングする事が可能です。』
\ソフト 項目\ |
DVDStyler v3.1 |
DVD Flick V1.3.0.7 build 738/739 32(猫科) |
---|---|---|
全体 |
意図通りに動いている間は初心者でも使える。 フリーソフトとしては 高機能。 設定項目が多く、自分好みのDVDを作成できる。裏を返せば、重要な項目を設定し損じやすく、操作方法を理解するのが大変。DVDの基礎知識やコマンドの知識も若干必要。 気付かないうちにDVDの仕様に反したDVDができてしまう可能性がある。 苦労してでも見た目と操作性の良いDVDをフリーソフトで作りたいなら、使ってみるべき。 |
初心者向き。 かなりの部分を自動的に処理してくれるので、設定項目が多くなく、操作方法が理解しやすい。そのかわり自由度が低い。 |
メディアの 形式・画質 |
DVD-Video 規格の DVD を作成する(解像度の最大は 横720×縦480)。それ以外の標準的な規格は作成不可。 |
|
OS | Windows, Mac OS X, Linux(コンパイルが必要?) ≪How to Install DVDStyler in Linux≫ |
Windows |
日本語 |
○ ソフトの日本語表示可能。メニュー画面で日本語表示可能。 |
|
評価 (安定度) |
古いバージョンは不具合が多い。 *3 | 悪くはない |
対応する入力ファイル形式 |
多数 ≪Supported file formats≫ |
多数 ≪Features≫ |
メニュー画面 |
メニュー無しも可能。 複数のテンプレートから選ぶか、パーツを組み合わせて自由に作る。 タイトル選択やチャプター選択のメニュー画面が作成可能。 サムネイルは任意のシーンが選択でき、動画も可能。 任意の静止画や動画を背景に指定できる。 音声を追加できる。 |
メニュー無しも可能。 複数のパターンから選ぶ。1個のメニューに最大4個のサムネイル表示。 タイトル選択のメニュー画面が作成可能。チャプター選択は不可。 サムネイルは任意のシーンが選択可能。 1タイトルにつき1サムネイル。 16:9表示不可。 文字が粗い。 |
タイトルの チャプター 位置 |
一定間隔毎(分単位)に指定できる。 任意の位置 に指定できる。 .mkv .mp4 .wmv のチャプター位置は反映される。 |
一定間隔毎(分単位)に指定できる。 チャプタ数で指定できる(各チャプタの長さは同じ)。 タイトル毎に異なる チャプタ指定が可能。 .mkv のチャプタ位置は反映される。 |
ファイルをチャプターとして追加 | ○ | |
ON/OFF可能な字幕の追加 | ○ 別ソフトで作成した字幕ファイルを用意する必要がある。 |
|
動画の 映像品質 |
ビットレートの指定が可能(最大 9000 KBit/s)で、 自動の指定も可能。 |
|
CBR。Windows 版は VBR も可能(V3.0.1〜)。 |
CBR のみ。 | |
MPEG-2 無変換で オーサリング |
○ 動画ファイル単位で指定可能。 |
○ ディスク単位での指定のみ可能。 |
動画編集機能 | 「映像プロパティ」ウィンドウで若干の編集(カット編集と映像のフェード等)が可能 | × |
画像でスライドショー作成 | △ 無料版 VideoPad の方が有力 |
× |
音量変更 |
「音声プロパティ」ウィンドウで、タイトル単位で異なる 音量変更が可能(手動)。 音量アップも可能。 タイトルの最大音量を自動的に 89dB に調整する機能が追加された(V2.9.2〜)。 |
ディスク単位での 音量変更のみ可能(手動)。 音量アップも可能のよう。 複数の動画ファイルの音量を自動的に揃える機能は無い。 |
タイトルの 最大数 |
99? *1 |
48 *2 |
メニュー画面表示・タイトル再生の順番 | 自由に指定できる。状況に応じて順番の変更が可能。 ほとんどの有料ソフトにも負けない制御が可能。 |
複数のパターンから選ぶ。 |
セルとセルコマンドの制御 | ○ | × |
コマンド欄でコーディング | ○ | × |
DVD-Video 形式ファイルの出力 | ○ | |
プレビュー | DVD に書き込む前に 手動/自動で再生 可能。 |
DVD に書き込む前に手動で再生可能。メニューはオーサリング前にプレビュー可能。 |
ISO作成を指定 | ○ | ○ フリーソフト ImgBurn V2.4.4.0 と連携 |
DVDへの書き込みを指定 | ○ ただし 時々問題発生 |
|
DVD-Video規格の.vobへの変換ソフト |
ffmpeg version 4.1.1 |
ffmpeg |
DVD-Video形式ファイル作成ソフト |
DVDAuthor version 0.7.2. |
DVDAuthor version 0.6.14-GfD./0.6.14. |
直接移動できない経路での 自動経由処理担当 |
DVDAuthor | DVD Flick |
関連 HP |
≪DVDStyler 使い方1≫ ≪DVDStyler 使い方2≫ ↑ 『インストール時の注意』 も参考になりそうです。 ≪DVDStyler 使い方3≫ ソフトダウンロード ≪最新版≫ ≪各バージョン≫ |
≪DVD Flick 使い方≫ ソフトダウンロード 1.本体dvdflick_setup_1.3.0.7.exe ≪ソフトダウンロード1≫ 2.猫科追加 安定バージョン dvdflick_1.3.0.7_ felidlabo-0011.exe ≪ソフトダウンロード2≫ ≪処理速度の問題≫ |
その他 |
オーサリング後、表示・再生順はソフト PgcEdit で変更可、チャプターの任意の位置への追加はフリーソフト VobBlanker で可。 メニュー表示に若干時間がかかる気が…。 |
オーサリング実行時に失敗する場合がある。
最大54タイトルのオーサリングに成功した。
44タイトルのオーサリングに失敗した。
49タイトルでのオーサリングは見た目正常終了するが、パソコンの3つのプレイヤーソフトで再生時に移動できない箇所がある(50タイトルでも同様)。
VIDEO_TS.IFO を IfoEdit で見ると、管理情報のコマンド数は正しいが、コマンドの列挙が不足している。
ソフト PgcEdit V8.6 で開くと、
「エラー:VMGM_MATテーブルが1セクターしかないので、
First-Play PGCは97コマンドしか含む事ができません!
First-Play PGCに99コマンドあります。」
「プレコマンド数を99から97に修正」
が表示され、97コマンドに修正される。不足のコマンドを PgcEdit で追加すれば、パソコンの3つのプレイヤーソフトで再生が正常動作するようになる。
48タイトルでのオーサリングは正常終了し(First-Play PGC に97コマンドあり)、再生が正常動作する。
なお DVDShrink V3.2.0.16 にも同種の不具合があり、[再編集] で50タイトルで [バックアップ!] すると、再生時に次のタイトルに移動できない箇所がある(おそらく49タイトルでも同様)。
エラーの原因には、ユーザの指定ミス、DVDStyler の不具合、 DVDAuthor の不具合が考えられるが、原因が特定しにくいので、対処方法もなかなかわからない。
タイトルやメニューの修正等をしていると、動作が不安定になることがある(特にタイトルやメニューの数が多い時)。このような時は定期的に DVDStyler の終了・再起動をした方が良い。